ごあいさつ
第11回目を迎えた今年の那須野が原国際彫刻シンポジウムは、国内の彫刻家4名のほか、フランス、ニュージーランドから2名の彫刻家をふれあいの丘に招聘して国際色豊かに開催したところであります。
今年の夏は例年にない記録的な猛暑のため、屋外で作業するには特に過酷な制作条件となりました。更に今年は全体的に大型の作品が多かったため、作家の皆様におかれましては、約40日間という限られた期間で作品を仕上げようと、昼夜を問わず熱心に作品の制作に専念なされ、それぞれのテーマのもと、個性豊かな素晴ら
しい彫刻作品を完成されましたこと、心から感謝を申し上げます。
当彫刻シンポジウムの特色は、作品の制作過程を公開することであり、期間中は制作中の彫刻作品を囲んで真剣に作家と会話をしている見学者の姿も見られ、公開制作をご覧になられた皆さんには、彫刻をより身近に感じていただけたものと喜んでおります。
また、今年は、第11回目を迎える当シンポジウムを新生シンポジウムと位置づけ、「那須野が原国際彫刻シンポジウム小品展」を企画し、過去に当シンポジウムに参加し、現在も国内外で活躍中の彫刻家15名による小品展を宇都宮市のギャラリー・イン・ザ・ブルーで開催し、広範囲の住民の皆さんに当シンポジウムの更なるPRが図られたことと存じます。
更に、例年同様、芸術文化に親しむイベントとして、テラコッタ教室、親子鋳物教室、子供美術相談、中学生美術教室等を実施いたし、作家の皆さんから直接指導をいただきながら制作の喜びを味わうなどのふれあいも楽しい貴重な体験となったことと存じます。
完成した彫刻作品は、市内の公園等に設置し、彫刻のある心和む風景、そして、憩いの場として、市民及び本市を訪れた皆様に親しまれ愛されていくものと確信しており、市としても貴重な芸術財産として後世に大事に引き継いでいく所存であります。
最後になりますが、当シンポジウムにご指導、ご支援をいただきました関係各位に心から感謝を申し上げ、ご挨拶といたします。
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