那須野が原国際彫刻シンポジウム
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実行委員長 千保 一夫
オルガナイザー日原公大
趣 旨
2003作家・作品紹介
井川 彩子
菅野 泰史
小山  育
酒井  良
堤  一彦
クリスチャン・ヒンツ
松崎 織子
フルヴィオ・メローリ
日原 公大
2003制作アシスタント
森戸重臣・木装耕二
山口輝昭・宮崎恵理
スナップフォト

フルヴィオ メローリ (イタリア共和国)2003



僕はもう飛べない

 オデッセイとイーリアスのパトス(激情)とミトス(分裂)からアリストテレスとプラトンの哲まで、またフェイディアスの彫刻からプラクシテレスまで、これらにギリシャ神話の初期を見る事が出来る。それは、この地中海という地が地理的に人々が定着しやすく、文明の基盤となりえたからである。
 悲劇の真実と伝説で綴られる神々と英雄の物語はこの光と塩の下で語られ、そこにはミトスとパトスが混在する。ここでは人が空へ羽ばたく術を知り、大軍との闘い方を知り、神話の創造物を知る。そして何千年もの間、人々がたとえ死に至るとも困難の海に挑んだ地なのである。突然の死を迎えようと、踵に矢が刺さろうとも、また翼が熔けるまで太陽に近づいたとしても、そこには彼らの文化の源がある。
 私の作品は、神々や英雄よりも人間に焦点をあてた彼らの世界の断片である。息子の亡骸を抱き太陽を正視する父親。その太陽は命の起源であると同時に死の執行者であり、生と死をその手に握る異端の神なのだ。イカロスとダイダロス、父と息子、生と死の年譜。自らの発明の為に息子の死を見届けた父親。若い彼は太陽に触れずにはいられなかった。それが彼に死を招くと知りながら。叶わぬ事を知りながら、彼は美しく、燦々と輝く夢に身を投じる。そして彼の夢は語り継がれ、永遠の神話になるのである。


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1975 イタリア ローマ マリノ市生まれ
1994 L'umo e il suo futuro展 準優秀賞 受賞
1996・97 フィデア・ギャラリーで展覧会 (ローマ)
1998 モンテ・ポジオ・カトン庁舎で音楽と絵のパフォーマンス
1999 彫刻コンテスト参加 (ローマ)
2000 “即興2000”シンポジウム参加 ベスト装置賞で優勝
2001 “INFIERI 2001”参加
  国際彫刻シンポジウム“テラコッタ20”参加 (ユーゴスラビア)
2002 第6回国際彫刻シンポジウム参加 (アレッサンドリア)
  第5回国際大理石シンポジウム参加(ベローナ)







H=2,360mm W=2,360mm D=1,700mm  黒御影石

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那須野が原国際彫刻シンポジウム実行委員会事務局 大田原市産業文化部文化振興課文化振興係
〒324-0012 栃木県大田原市南金丸1584-6 大田原市那須与一伝承館内
 TEL.0287-23-8718 FAX.0287-20-1012