今年の那須野が原国際彫刻シンポジウムは、日韓友情年記念として、韓国作家3名と国内作家3名をふれあいの丘に招聘して第9回目を開催したところであります。
作家の皆様には、猛暑と雷鳴交じりの夕立に悩まされながらも、それを吹き飛ばすかのような勢いで熱心に作品制作に専念され、個性豊かなすばらしい彫刻作品を完成されましたことに、心から感謝申し上げます。
当彫刻シンポジウムの特色であります作品制作過程の公開につきましては、彫刻作品を囲んで真剣に作家と会話している市民の皆様の姿も見られ、関心の高さが感じられうれしく思いました。
また、本年初めてのイベントとして、宇都宮美術館長をお招きし「彫刻による街づくり」と題しての講演会を開催し、併せて作家の皆さんに生の声で意見を発表していただくディスカッションを開催いたしましたところ、多くのみなさんにご参加いただき、盛況のうちに終了できました。
参加いただいた皆様には、彫刻をより身近に楽しく、そして日韓友情の輪の広がりを、より一層感じていただけたものと実感しています。
また、例年同様、芸術文化に親しむイベントとして、テラコッタ教室、親子鋳物教室、子供美術相談、中学生美術教室、「私も彫刻家」等を実施いたしました。作家の皆さんから直接指導をいただきながら制作の喜びを味わうとともに、作家の皆さんとのふれあいも楽しい貴重な体験となったことと思います。
完成した彫刻作品は、市内の公園等に設置し、彫刻のある心和む風景として、憩いの場として、また街のシンボルとして、市民及び本市を訪れた皆様に親しまれ愛されていくものと思っており、市といたしましても貴重な芸術財産として後世に大事に引き継いでいく所存です。
最後になりますが、ご指導、ご支援をいただきました関係各位に感謝申し上げまして、ご挨拶といたします。
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