那須野が原国際彫刻シンポジウム
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那須野が原国際彫刻シンポジウム

実行委員長 千保 一夫
オルガナイザー日原公大
趣 旨
2006作家・作品紹介
 アンドレ ミテフスキ
 新井 浩
 前田 耕成
 上間 美花
 横山 徹
 ズドラフコ ヨクシモビッチ
 日原 公大
制作アシスタント
 飯村 直久
 渡部 順子
 青野セクウォイア
 
イベント


2006 那須野が原国際彫刻シンポジウム
オルガナイザー

日原 公大
日原 公大

オルガナイザーとして
 人間は自分に必要な道具を生み出し、工夫して今日の文化を作り上げてきました。生きるために必要な物を作り出すと言う基本的な個々の作業は、近年になるとますます縮小傾向にあることは周知のとおりです。実際に自分の手で物を作り考えて行動できる環境がいま我々の周りに充分あるのでしょうか。発達した機械文明の中で便
利な社会生活は情報過多になり、 実際に汗を流し心に感じるような実体験を得ることが果たしてできるのだろうか疑問です。人間の感性は実体験を通して形成されるので、豊かな実体験を得ることは特に教育時期において最も大切であると考えられています。
 豊かな感性は創造的な人間を生み出します。しかし、残念ながらそれは近年の合理主義的競争原理の中では生かされがたく、後回しにされがちです。どんなに便利で快適な生活ができても、不安定な冷たい社会では人間は正しく生きることは大変難しいと思います。
人間の感性を活性化させ、維持するに適した芸術を身近に整備することが今最も大切であると思います。
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2006 in 大田原について
 10回目を迎える今年は旧ユーゴスラビアから現セルビア国とマケドニア国の石彫家をお招きして、日本人石彫家3名と木彫家計6名で、市民が彫刻制作の現場で芸術を通じて共に感動できる瞬間を作ろうと熱い熱意を持って始まりました。
 今回のシンポジウムのテーマも前回と同じ「ふれあい・人・自然」とし、7月22日から8月31日まで大田原市ふれあいの丘研修施設に併設された創作工房で寝食を共にして制作が行われました。石彫の会場は屋外に大きなテントを張り、石彫家が陣取り6トン平均の硬い白御影石・黒御影石を鑿やグラインダーで格闘しながら彫り刻むのです。また、木彫の創作工房では直径50センチメートル以上ある香り高い楠木を鑿や鋸で刻みました。
 今年の制作期間前半は比較的過ごしやすい日が続き、仕事は順調に進みました。韓国、オーストラリア、ドイツなど国内外からの多数の来訪者が会場を訪れ、作家との友好的な繋がりを図ることが出来ました。又、2004年より始めた中学生のための新しい試みも順調に終了いたしました。中学生がシンポジウムに参加して、作家と共に生活を体験し、彫刻の制作を通して感性を育み国際的社会性を高めるというものです。将来の日本を担う中学生に少しでも異文化や芸術に触れる機会を増やし、豊かな人間性を育んで欲しいという願いから企画されたものです。昨年に続き、今年も大田原市立金田北中学校の美術部の皆さん、大田原中学校の生徒さんが参加してくれました。彼らは実に楽しげに交流し、のびのびと彫刻表現に取り組み、プロの彫刻家も舌を巻く素晴らしいテラコッタ彫刻を作り上げ、1泊2日の行事を修了いたしました。
 彫刻家にとって40日間の制作期間は、彫刻を制作する上で決して充分な期間とは言えませんが、作家たちはエネルギッシュにその不足をカバーして今年も個性豊かな質の高い彫刻を作り上げました。
 最後になりましたが、市民の皆様を始め、多くの方々に温かいご支援とご協力を頂きました。これらの彫刻を大田原市内に設置することで感謝の気持ちとさせていただきます。
イベントについて
 8月4日、夏の大田原風物詩である与一祭りの武者行列に武者の甲冑を着けて参加をし、市民との交流を図りました。
 8月6日、子供たちや市民が公開制作をする彫刻家に接しながら自己制作をすることで創造の喜びを感じ、豊かな感性を育むことを目的とした「親子鋳物教室」、「子供テラコッタ教室」を開きました。 その他にも「子供美術相談」や、彫刻に興味のある県民を対象に「あなたも彫刻家」と題して、2週間ほど作家と共に制作をする機会を設けました。 いずれのイベントも多数の参加者があり、成功裏に終了することが出来ました。

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展示・設置について
 11月3日より大田原市街地に、石彫作品4点を設置し、木彫作品2点はふれあいの丘大工房展示室にて17日間展示をいたします。 なお、これらの作品は那須野が原国際彫刻シンポジウム実行委員会に帰属され、大田原市内に設置保存されます。
 


那須野が原国際彫刻シンポジウム実行委員会事務局 大田原市産業文化部文化振興課文化振興係
〒324-0012 栃木県大田原市南金丸1584-6 大田原市那須与一伝承館内
 TEL.0287-23-8718 FAX.0287-20-1012
那須野が原国際彫刻シンポジューム