那須野が原国際彫刻シンポジウム
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那須野が原国際彫刻シンポジウムオルガナイザー
日原 公大
那須野が原国際彫刻シンポジウム実行委員会 会長 千保 一夫
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2010 in 大田原について
14回目を迎える今年は、韓国の木彫家とセルビア国の石彫家、日本人石彫家4名をお招きしました。世界に向けて発信する彫刻を制作し、市民や子供たちと芸術を媒体として共感できる素晴らしい人間関係と場を作ろうと熱い決意を持って始まりました。
今回のシンポジウムのコンセプトは前回と同じ「ふれあい・人・自然」とし、7月20日から8月31日まで大田原市ふれあいの丘研修施設に併設された創作工房で寝食を共にして制作が行われました。石彫の会場は屋外に大きなテントを張り、6トン平均の硬い白御影石・黒御影石を鑿やハンマーで格闘しながら彫り刻みました。また、木彫は創作工房で直径50センチメートル以上ある香り高い楠木を鑿や鋸で刻むのです。
今年のテーマは「公共と私」とし、未曾有の猛暑に、大変な思いをいたしましたが、仕事は順調に進みました。期間中は国内外からの芸術家、愛好家など多数の来訪者が会場を訪れ、参加作家との友好的な繋がりを図ることが出来ました。
2004年より続く、中、高生徒の為の試み「シンポジウムに参加」も順調に終了いたしました。シンポジウムに参加して、作家と共に生活を体験し彫刻制作などを通して芸術感性を育み国際的な社会性を高めるというものです。将来の日本を担う学生に、少しでも芸術や異文化に触れる機会を増やし、豊かな人間性を育んで欲しいという願いから企画されたものです。今年も大田原市立金田南中学校美術部の生徒さんが参加してくれました。彼らは実に楽しげに、のびのびと彫刻制作に取り組みプロの彫刻家と積極的に交流し、舌を巻くような素晴らしい作品を作り上げてくれました。
又、一昨年より始めた新しい試み(彫刻家や美術教育を志す大学生などをボランティアとして参加、作家と共に彫刻を制作するというもの)は、今年も行われました。未来の芸術や教育を担う学生はプロの芸術家の制作理念に直に触れる機会を持ち、制作態度や技術を習得し、豊かな芸術性を育んで欲しいという願いから企画されたものです。今回は近隣の大学から4名の大学生、院生などが参加し、新鮮で活気あふれる真摯な雰囲気が会場を満たしました。
彫刻家にとって約40日間の制作期間は、彫刻を制作する上で決して充分な期間とは言えませんが作家たちは、真心を持ってエネルギッシュに、その不足をカバーして今年も個性溢れる質の高い彫刻を作り上げました。
市民の皆様を始め、このイベントを取り上げて下さいましたマスコミの方々、そして、ご支援とご協力を頂いた多くのスタッフの方から厚い励ましを沢山頂き無事にシンポジウムを終了することができました。
今夏、制作された誇り高き彫刻を美しい町、大田原市に設置する事で皆様への感謝の気持ちとさせて頂きます。ありがとうございました。

 

イベントについて

 (8月1日) 
子供たちや市民、総勢約200名が公開制作をする彫刻家に接しながら自己制作をすることで創造の喜びを感じ、豊かな感性を育むことを目的とした「石と木による造形教室」、「こどもテラコッタ教室」を開きました。
その他にも、随時「こども美術相談」や、彫刻に興味のある県民を対象に「あなたも彫刻家」と題して、2週間ほど作家と共に制作をする機会を設け多くの参加者がありました。
(8月6日)
夏の恒例、風物詩である大田原与一祭りの武者行列に参加作家は、武者の甲冑を着けて参加をし、市民との交流を図りました。

(8月16日)
佐久山灯篭流しと花火大会見学、そして大田原国際交流協会メンバー様宅を訪問いたし、楽しい夏の夜のひと時を過ごしました。
(8月23日)
「大田原市くらしの会との交流会」20名を超すくらしの会メンバーの有機栽培による手作り野菜のお袋料理で、昼食のもてなしを戴きながら、制作の事や異なる環境、人の暮らし、自分たちの街などの話に花が咲き、時を忘れるほど充実した交流会を行いました。

いずれのイベントも多数の参加者があり、成功裏に終了することが出来ました。
今回で14回を迎えましたが、世界でも有数の多連続開催に内外から羨望の賞賛が寄せられております。

展示・設置について
また、改めて11月1日より大田原市内に、参加作家の石彫作品3点を設置し、更に木彫作品2点とアシスタントとして力を貸してくれた協力作家の作品4点は大原市那須与一伝承館内竹のギャラリーにて14日間展示をいたします。
なお、参加作家の作品は那須野が原国際彫刻シンポジウム実行委員会に帰属され、大田原市内に設置保存されます。

趣 旨
大田原市は関東平野の北部、那須野が原の中央に位置し、那須連山を眼前に仰ぐ風光明媚な土地であるとともに、湧き出ずる豊富な清流に恵まれた広大な水田地帯を擁し、古くから奥州街道の宿場として発展してきました。 屋島の合戦で見事に扇の的を射抜いた、那須与一が生まれ育ったところとしても知られています。
  このような土壌をもつ本市は、1989年のふるさと創生事業を契機として、緑と水と芸術のあるまちづくりをテーマに、現在まで市民と芸術的なふれあいを目的とした数々の事業を行なってきました。
特に、市民の自主的な企画と努力によって運営されている「大田原市街かど美術館」は今年で19回目を迎え、1996年には、栃木県経済同友会主催の美しい街づくり奨励賞にも輝きました。また、1994年には1,300人を収容できる大ホールをはじめ、小ホール、ギャラリー等をもつ芸術鑑賞と教育の性格を兼ね備えた「那須野が原ハーモニーホール」が開館し、1995年には宿泊研修施設を備えた「大田原市ふれあいの丘」の開設や「国際医療福祉大学」が開学したことにより、若者が増え活気がみなぎり、輝いている街になりつつあります。シンポジウムを催す背景にはこのような市民の力強いパワーと、行政との地道な連携がありました。
  作家がシンポジウムに参加し、同じ場所で制作することで作品に何らかの良い影響や変化が生じるに違いありません。さらに、子供たちや市民が公開制作に接することにより、芸術家と出会い、美しいものや創造の瞬間を共有する喜びを味わうことができるでしょう。
私たち実行委員会は「大田原市ふれあいの丘」という素晴しい環境の中で美しい作品とよりよい人間関係が生まれ、それが今後の新しいまちづくり、人づくりにつながるものと確信し、このシンポジウムを企画したところです。

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那須野が原国際彫刻シンポジウム実行委員会事務局 大田原市産業文化部文化振興課文化振興係
〒324-0012 栃木県大田原市南金丸1584-6 大田原市那須与一伝承館内
TEL.0287-23-8718 FAX.0287-20-1012