オルガナイザーあいさつ 日原公大|那須野が原国際芸術シンポジウム

オルガナイザー 日原公大


 2019年那須野が原国際芸術シンポジウムin大田原について

 今年は前代未聞の殺人的な暑い夏だった。屋外で石を彫る4人の彫刻家(フランス1名・セルビア1名・日本3名)、室内で木と格闘する木彫家5名(台湾1名・日本4名)、そして、砂漠の様な灼熱の2階絵画スタジオで絵を描く平面作家3名(韓国1名・セルビア1名・日本1名)の内外から招待した芸術家で大田原芸術文化研究所は汗だくの熱気で燃えた。7月15日から8月15日までの1か月、公開制作をしながら異なった生活環境で培われた芸術感での交流と議論が一般市民を巻き込み、炎天下の野外や、研究所の片隅など至る所で話し合っている光景を目にした。 自己の芸術に対する思いを語る作家に興味を持って耳を傾ける人、表現の違いを不思議に感じる市民は素直に疑問を芸術家にぶつける。今回は実にアクティブなシンポジウムだった。今までのシンポジウムでもしばしば市民との話し合いの場面があったが、この様な現象は今回特に目立った。推測するに今年度は市民の見学者が多かったこと、そして、海外からの人を含め県外からの見学者も増えた等が考えられる。更に、今回参加した芸術家達は例年より、陽気で話好きな性格の持ち主が多かった。一度も作家同士のトラブルもなく、勿論シリアス気味になる芸術論においても激昂することなくお互いの理解を深めようと努力をした。相互の人格を尊重し、里山の雰囲気を大切にして、一つのミッションを共に成し遂げようとする空気がここに流れていた。それでいて、自分の作品に対する情熱は誰にも負けない気迫を持ち合わせていたのである。今年度は4名の招聘作家と協力作家で開催され、総勢13名の大所帯であった。最初は、どうなることやら心配したが始まってみると近隣の市民の手厚いサポートが多々あり無事に終了することが出来た。

  心より感謝申し上げます。